薬物、たばこ等の依存症はなぜおきるのでしょうか・・・?

こんにちは。

上本町、四天王寺夕陽ヶ丘めぐりはりきゅう整骨院の今井です。

最近、衝撃のニュースで電気グルーヴのピエール瀧さんが、コカイン使用で逮捕されましたね。。正直言ってとても驚きました。

昼のたまむすびというラジオ番組をよく聞いていてピエール瀧さんが出ていた曜日も視聴していました。なじみ深かったので驚き、また悲しくなりました。

それと同時にしっかりしているように見えるし、たくさんの映画にも出ていたりで幸せそうに見えます。なのに薬物に依存してしまう(◎_◎;)

滝さんは20代のころから薬物をやっていたそうです。

薬物は依存度が高いのは理解できますが、実はタバコやお酒も依存度が高くなかなかやめることができないそうです。

なぜ人間は薬物やたばこをやめることができないのでしょうか??

もちろん一瞬の気持ちよさやストレス発散できるなどやっている人からしたら言い訳めいた理由が出てくるのでしょうが、はまってしまうと簡単にはやめられなくなる説明のできる脳の仕組みというのがあります。

それ以外のことは意志が強い人間でも薬物やたばこなどの依存症にまけてしまうのは実はきちんとした理由があるのです。

なぜ依存症になってしまうのでしょうか?

そしてそこから抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか?

今回はちょっと重めのテーマで書いていきたいと思います。

依存症になっていくときの脳の仕組みは実はアルコールでも薬物でもギャンブルでもほとんど同じ流れになっています。

ここではわかりやすくたばこで例をだしますね。

たばこにはニコチンという物質が含まれています。この物質が血液に入ると、ドーパミンという物質をだします。

ドーパミンは聞いたことあるかと思いますが快感物質といわれています。

またα波という癒しの脳波も出します。

タバコを吸うと実際やり初めの方は快感でとても落ち着きます。

しかし、ドーパミンというのはそれを受ける受容器が脳内にあるのですが、

強制的にドーパミンをたくさん発生させると、だんだんとその受容器が減ってきます。

皆さんも経験があると思いますが、初めは気持ちいいんですが何度もその体験をするとだんだんと慣れてくるという感覚です。

ドーパミンを受け取る受容器が減るとちょっとしたニコチン量では快感にならなくなっていきます。

またα波も同じようにいったん煙草によって増えるのですが時間がたつとどんどん減ってきて、

その落差によってイライラしてきたり、

口さみしくなってきたりします。

煙草を吸うとまたα波がでるのでちょっとそのいらいらが落ち着きます。

この繰り返しにより脳が「タバコを吸う」とリラックスする!!ということに気づきます。

ドーパミンやα波も永久に出続けるわけではないのでだんだんと減っていくと脳が「減ってきたよ!!たばこすったら??」と欲求してきます。

そしてまた煙草を吸います。

この繰り返しによりどんどん煙草の量が増えてきてやめられなくなっていきます。

実はこの流れの中に落とし穴があります。

実はこの繰り返しをしていくうちにだんだんと、ドーパミンやα波の量が煙草を吸わない人に比べて減っていくのです。

もともと吸わない人は100あったものが、どんどん吸うにつれて80⇒60と減っていくのです。

ドーパミンの量が減るというのは本当に恐ろしいことです。

人間は快感物質のために日常生活を送っているといっても過言ではありません。

美味しいものを食べたり、ずっとほしかったものを購入したり

素晴らしい景色を見たりそういった行為の背景にはすべて快楽物質が絡んでいます。

ご褒美を受けると快楽物質が出て気持ち良くなりまたその行為をしたくてそのために毎日頑張って仕事をしたりするのです。

その快楽物質の量が減るということはイコール何をしてもあまり快感にならない、うれしくないということになっていきます。

脳が記憶している煙草を吸うという行為を繰り返していくうちにすべての事柄にたいして快感を感じなくなってくるのですね。そもそもドーパミンの受容器が減ってくるので当然といえば当然ですね。

よく煙草を吸う人が言うセリフで

「イライラするから煙草をすう。イライラしなかったら煙草すわないよ!」

という人がいますが、そもそも煙草を吸わなければそんなにイライラしなかったのです

これは薬物やアルコール、ギャンブルに置き換えても同じことが言えます。

ドーパミンの枯渇と神経の反応の低下によって、

そのような依存しやすいことをしていない普通の人以上に欲求不満やストレスが起こり、

そこから逃れるために依存物質により依存していくという悪魔のサイクルにはまっていきます。

やる前にこのことがわかっていたら絶対に近寄らないし、

やりたくないと思うものですが、この流れはあまりおおっぴらにはなっていません。

なぜならお酒やたばこや、ギャンブルなんかは商業として成り立っていてこの産業で生計を立てている人が世界中にたくさんいるからです。

でも依存物質に自分がたまたま関係したばっかりに日常生活の小さな快感まで感じなくなってしまうなんて

悲しいことだと思いませんか?

私はとても悲しいと思います。

毎日朝いつものように起きて、仕事に行きたまにおいしいものを食べて

それで幸せだなぁ(^^♪って思える日常がとてもうれしいのにそれが依存物質のせいで薄れていくのです。

私はありがたいことに煙草もお酒もギャンブルもお買い物も何も依存している物はありません。

ここまでの流れを知ってしまった今たぶん今後も何かに依存していく事はないと思います。

でもすでに依存症になってしまっている方もいると思います。

やめたい でもやめられない。

というかそもそもやめるという気がなかった(笑)人もいると思います。

ここからはやめるためにどうしていけばいいのか書いていこうと思います。

そもそも依存症から辞めるためには意志の力が関係していそうに思いますが、実は意志の力はあまり関係ありません。

意志が強いからやめられるとか、何度も禁煙に失敗しているから自分は意志が弱いとかそういうのは、

依存症脱出には関係ないのです。

一度依存症になってしまうと脳が変わってしまうので

自分の気持ちだけではどうにもできなくなってしまいます。

しかしそのことを知らないと自分はなんてダメな人間なんだ(-_-)と

どんどん自己認識が下がっていき自信が無くなっていきます。しかしその抜け出せない状態はある意味病気のような状態なのです。

しかし低くなってしまった自己認識により、もう駄目だ、自分なんて・・・となってしまい半ば自暴自棄のような状態になり、依存物質にますますのめりこんでしまいます。

ここで認識として大切なのは、

「依存症は依存物質に触れてしまうとだれでも起こりえる。ちょっとしたきっかけや神経物質によって人間である限り誰でも陥ってしまうこと」

という事実です。

依存症になってしまった流れは自分の責任もあるかもしれませんが、ことさらに自分を責める必要はありません。

ここまでの流れは仕方ない。自分だけの力ではどうしようもない。と諦める?と言ったらいい方が悪いですが、自分をフラットに眺めてみること。

そして自己評価を上げていき、成功体験を少しずつ増やしていき、自分の自信を取り戻していくことが大切です。

そしてたばこや、お酒などでイライラやストレスや虚無感を根本的になくすことはできないという事実をきちんと受け入れることです。

本当の自分を取り戻すためにはきちんとした認識と自分だけの力ではどうしようもないということを受け入れる。

煙草にしても禁煙外来のようなサポートしてくれる病院もあります。

そういうところに相談をして、薬の力も借りながら少しずつ依存症から脱出していくしかありません。

そしてなによりも

一度依存症になってしまうと抜け出すのは自力では難しくなってくるのでそもそも近寄らないということが一番大切かもしれません。

ストレスがたまったりイライラしたら、

近所の川辺に行ってぼーっとするとか、

癒しの音楽をきいてリラックスするなど、ナチュラルな方法で癒しを得ていく事がいいと思います。

簡単にお手軽にストレスが解消されるものはその代償が非常に大きいです。

正しい認識と知識をつけることが依存症脱出には必要なことです。

今回はちょっと重めのテーマでしたがこの記事を読んでくださった方に何か少しでも響くところがあればうれしいなぁ(私のドーパミンがドバドバでちゃうなぁ・・・)と思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました ^^) _旦~~

ストレスを感じた時はマッサージをするとリラックスしますよね。

マッサージも定期的に行きたくなってしまいますね・・・(笑)

もしかしたらマッサージ依存症もあるかもしれません(◎_◎;)

めぐりはりきゅう整骨院ではストレス、イライラに効果的な優しいマッサージ、保険を使わない実費治療もしております。

是非お気軽にご相談くださいね。